アクアブラストは、高圧水ポンプが作り出す高圧水流を利用し、道路区画線の除去や舗装表面の洗浄など、多目的に使用されるウォータージェットシステム。 舗装面へのダメージを最小限に抑えながら、区画線の除去と排水の吸収を同時に行います。

アクアブラストの特徴

1. 排水舗装の機能を保持

・高圧水の噴射により、本来の排水機能を損なうことなく、舗装面の塗膜のみを剥離

2. 交通規制時間を短縮

・舗装面の塗膜材料の除去と吸収を同時に行うことが可能なため、作業後の清掃作業が不要

・従来の路面切削機の使用時と比較して、約3倍作業が効率的

3. 環境に優しい

・有害物質を使用せず、水道水で舗装表面を処理する安全な方法を提供

・処理水は上水と沈殿水に分かれているため、適切な廃液処理が可能

4. コンパクトな本体で場所を選ばない

・4tトラックに搭載できるため狭いスペースにもアクセスでき、より広いエリアで処理作業が可能

車両及び機械配置図

AQUA BLAST System Arrangement

1. トラック3台を使用しアクアブラストシステムを搭載

2. 先導車は貯水タンクと高圧水発生装置を搭載し、高圧水発生装置がアクアブラストへ高圧水を供給

3. 2番目のトラックは、区画線消去により発生した廃液の吸引作業を実施

4. 3番目のトラックは給水車となる

工事手順

Operational Procedure
  1. 1: 給水タンク車に取り付けられた水タンクに水を供給
  2. 2: ウォータージェット車に搭載の貯水タンクに水を供給。
  3. 貯水タンクから高圧水発生装置に水が供給される
  4. 3: アクアブラストを操作
  5. 4: 吸引車に取り付けられた吸引装置で処理水を吸引

従来工法とアクアブラストの比較

Result Comparison
  • アクアブラスト
  • 高圧水が塗膜材のみを剥離するため、舗装表面への損傷を最小限に抑えることができます。
  • 塗膜材の除去と吸引を同時に可能にし、排水性舗装の機能を保ちます。
  • 従来の方法(路面切削機使用)
  • 従来の切削方法は、塗膜材の除去だけでなく、舗装表面を損傷する可能性があります。
    また、粉塵やアスファルトの粉砕物が生成され、浸透性舗装の表面層の隙間を詰まらせます。 これらの要因により、透過性が損なわれます。

従来工法との作業比較

●アクアブラスト

●従来工法(路面切削機使用)

AQUA BLAST Method

アクアブラストシステムは、騒音・排出ガス低減装置を使用。 また、粉塵が発生しないため清掃の必要性がなく、ドライバーや近隣住民にも影響がありません。 アクアブラストは、少ない人員でより効率的な作業を実現します。

AQUA BLAST Method

従来工法では、作業エリアで発生する粉塵による問題に対処するために、多数の作業者が必要でした。 さらに、機械の騒音が住民からの苦情の原因となることもありました。

従来工法との作業比較

●アクアブラスト

AQUA BLAST Method

アクアブラストシステムは、騒音・排出ガス低減装置を使用。 また、粉塵が発生しないため清掃の必要性がなく、ドライバーや近隣住民にも影響がありません。 アクアブラストは、少ない人員でより効率的な作業を実現します。

●従来工法(路面切削機使用)

AQUA BLAST Method

従来工法では、作業エリアで発生する粉塵による問題に対処するために、多数の作業者が必要でした。 さらに、機械の騒音が住民からの苦情の原因となることもありました。

アクアブラストの高性能が実証

High Performance

国土交通省(MLIT)の基準に準拠した事前テストにおいて、
アクアブラストを使用し幅150 mmと200 mmの道路区画線を
2,100barと2,400barの水圧で消去する実験を実施。

この実験により、アクアブラストの高い性能が実証されました。

国土交通省(MLIT)の基準に準拠した事前テストにおいて、 アクアブラストを使用し幅150 mmと200 mmの道路区画線を 2,100barと2,400barの水圧で消去する実験を実施。

この実験により、アクアブラストの高い性能が実証されました。

アクアブラスト施工例

道路区画線は、安全のため道路利用者が視認できる必要がありますが、排気ガスに汚染され視認効果が損なわれることが多くあります。 このメンテナンス作業では、アクアブラストと清掃車を使用し、汚れたセンターラインを洗浄。
この結果から、アクアブラストは区画線の視認性回復に大いに貢献することが実証されました。

透水性舗装の排水機能を維持するためには、洗浄作業は必須です。

時間の経過とともに、砂や塵が透水性舗装の表層部の隙間を徐々に詰まらせ、舗装上の雨水流出の原因となります。 その結果、歩行者や自転車が濡れた、時に凍った路面上で滑り転倒する可能性があります。

アクアブラストは、透水性舗装の表層部を洗浄する最適な方法を提供し、歩行者と自転車の安全性を高めます。

透水性舗装の排水機能を維持するためには、洗浄作業は必須です。

時間の経過とともに、砂や塵が透水性舗装の表層部の隙間を徐々に詰まらせ、舗装上の雨水流出の原因となります。 その結果、歩行者や自転車が濡れた、時に凍った路面上で滑り転倒する可能性があります。

アクアブラストは、透水性舗装の表層部を洗浄する最適な方法を提供し、歩行者と自転車の安全性を高めます。

アクアブラストを使用し、SA・PAエリア内の歩道部タイルの表面処理を実施。

タイル表面の摩耗は、歩行者の滑り転倒の原因となり得ます。

アクアブラストのウォータージェット工法は、摩耗したタイル張り路面の滑り抵抗値を向上させるのにも、大いに貢献します。

Waterjet Gun

製品規格

型式 最大圧力 最大流量 回転速度 駆動 寸法 重量
全長 (バレル全長)
NCG8400 2,800 bar 22.7 リットル/分 3,000 rpm エアー 630 mm 450 mm 5 kg
ノズル コネクション
サイズ
エアー
使用量
エアー
圧力
NLB
サファイア
9/16 HP 630 リットル/分 6 bar
型式 最大圧力 最大流量
NCG8400 2,800 bar 22.7 リットル/分
回転
速度
駆動 重量
3,000 rpm エアー 5 kg
寸法
全長 (バレル全長)
630 mm 450 mm
ノズル コネクション
サイズ
エアー
使用量
NLB
サファイア
9/16 HP 630 リットル/分
エアー
圧力
6 bar

特徴・利点

  • エアー駆動とスイベルジョイントによる高速回転が特徴
  • 回転速度可変(3,000〜0 rpm)/直射噴射可能
  • 様々なオリフィスノズルアッセンブリーにより、用途に応じてウォータージェットの噴射形状を選択可能
  • バイモードバルブ(分流弁)に接続することで、トリガーを離すとウォータージェット噴射を即座に停止
  • ノズルヘッドは作業に応じて交換可能

アプリケーション

  • 洗浄/表面剥離
  • 塗装表面剥離
  • コンクリートはつり/コンクリート表面処理